一番大切なこと…万が一のことも考えて

今回はお受験で一番大切なことを紹介させていただきます。特に受験を検討中の方、入試前の方には一読していただきたい内容です。大げさに見える表現もあるかもしれませんが、決して大げさなことではありませんので、お受験を考えている方は他人事だとは思わないでください。

まさか子供より名門小学校合格の方が大事だなんて仰る家庭はいないと思いますが、「お受験には魔物が住んでいる」と言われているのは常識となりつつあり、受験経験者の間では日々ささやかれていることです。そう、お子様を大切にしているまともなご家庭でも、入試が迫ると魔物に負けてしまいそうになる時期が来るのです。

幼稚園受験にしても小学校受験にしてもお受験のプレッシャーは想像以上のもので、それは容赦なく母親にお襲い掛かります。サラリーマン世帯の一般の家庭なら、いざという時は諦めもつくかもしれませんが、中には代々名門校出身で、その家に嫁いだお母様となればプレッシャーは相当なものでしょう。

まだ試験1年前の新年長11月であれば、周囲のご家庭も志望校はこれからという時期ですし、レベルも大差はありませんので、大きな波はやってきません。これが基礎を固める時期の春から徐々に襲われるようになるのです。

幼児教室で、同じ志望校の周囲のお友達のデキが我が子より優れているという比較をするようになったり、模試の成績が思わしくなかったり、子供の理解力が目標としている進度に追い付いていないとすると徐々に焦りが出てきます。すると段々気持ちにも余裕がなくなり、子供にさらに勉強も躾も厳しくなってきます。お金のある家庭ならばさらに幼児教室の回数を増やしたり、または今通っている幼児教室が合っていないのではないかと不安になり、別の教室にも通い始めたり、退会して別の教室に移ったりするケースもあります。この時点で大分お母様の精神状態は崩れ始めていることでしょう。お子様の方も負担が増えて普段の様子と変わってきます。中には幼稚園や保育園を休ませてまで勉強を強いるケースもあるのです。

お子様にさらに負担をかけた状態のまま、勉強を強いるとチックと呼ばれる症状が出る場合もあります。これは昔からお受験の世界では耳にする話です。笑顔が消えるケースや、やたら手を洗いに行ったり、トイレに行ったりするお子様もいます。この時点ではご家庭でも、いつもと様子の違うお子様の症状に気づくべきです。

名門小学校や名門付属幼稚園では倍率が高く、どんなに優れたお子様でも簡単に落とされてしまうのがお受験の世界です。中学校受験のように勉強だけできていれば実力だけで入ることができますけれども、小学校や幼稚園は違います。縁故が優遇されたり、ペーパーは満点ではないけれど光って見えるお子様がご縁をいただけたり、見えない点が多くあるのです。ですから、もしかしたらご縁がいただけないかもしれないということは頭の中に入れておいていただきたいのです。

万が一ご縁がいただけなかったとなり、さらにはその時にはお子様が潰れてしまっては手遅れです。また仮にご縁がいただけたとしても、潰れてしまってはその後の人生不幸になるだけです。

どうかこの話を他人事と思わず、忘れないでください。