冷静に分析すると…幼児教室の合格実績の事実

幼児教室のホームページを検索すると必ず掲載されている合格実績。大抵の人はこの情報だけを参考にして教室を訪ねます。でもこの実績、複数の幼児教室の実績を合計すると、1校の募集人数をはるかに超える数になるのをご存じでしたか?今回は合格実績について紹介し、このような不思議な現象が起こる理由をお伝えしましょう。

1.合格実績には一人につき1校の進学先を載せているのではなく、トータルの合格数を掲載しているのです。もし一人で4校合格したならば、そこで合格者4人ということになります。お受験の世界では2割の優秀な子供達が8割の実績(有名小合格)を作っていると言われています。

2.複数の幼児教室に通っている家庭も珍しくないので、例えば2教室通っている家庭があったとして、1校合格したならば2教室の幼児教室から実績として発表されている。これだけで2倍になってしまいますね。

3.補欠も合格者にカウントされています。もしまだ受験まで数年先なのでしたら、毎年11月に大手教室のホームページをチェックしてみてください。大手では合格が発表される当日くらいからホームページに実績を更新していますから、日々合格者数が増えていきます。その中に大分日が経ったのに、人数が増えていることがありますが、それは補欠の家庭が繰り上がったということを意味しています。しかし補欠の文字はどこにもありませんので、何も知らない方がご覧になると、順調に合格を手にしているように見えてしまいます。

4.教室には通っていないのに、季節講習や模試のみを受けた方の合格もカウントしてしまう。実績欲しさに単発で受けた方の合格実績を載せる幼児教室もあります。そうした教室では、受験後に電話がかかってきます。合格の確認ができたら、カウントしてしまうのです。

5.中には嘘をつく幼児教室も…。これが最も問題ですが、中には偽る教室もあるのです。幼児教室にとって生徒確保のために難関校の名前は絶対必要ですから、受かってもいない学校の名前を載せる教室もあるのです。

因みに、受験からわずかな期間でホームページに掲載されていますので、幼児教室側は受験後にアンケート提出をお願いしていたり、電話で確認したり、合格発表の場にヒアリングに来ていたりしていることになります。中には合否については一切確認しないと宣言している教室もあります。また、入会が試験の3か月前だったり、単発受講、テスト、季節講習のみの受講者は実績にカウントしないと記載している教室もありますから、こうした教室は信用性が高いと言えるでしょう。

こうしたことから、この世界ではこのような不思議な現象が毎年起こっているのです。ですから、幼児教室の実績は当てにはなりません。実績だけを追って入会すると後で後悔することにもなりかねません。肝心なのは、やはり子供自身、その教室に子供が合っているかということを、どうか忘れないでください。